著者
佐々木 翔太郎
出版者
山口大學文學會
雑誌
山口大学文学会志 (ISSN:0551133X)
巻号頁・発行日
vol.60, pp.61-73, 2010

日本の鬼は中国より伝わったとされるが、意味範囲が時代と共に拡大しているため、日本人と中国人では鬼に抱くイメージに差異が生じているのではないかと考えられる。そこで、マインドマップ(maind-map)を用いたアンケートを実施し、日本人と中国人がそれぞれ鬼にどのようなイメージを抱いているか調査した。調査の結果、日本人と中国人の間に共通するイメージはあるものの、鬼の容姿や性質などのイメージに関して顕著な差異があることが明らかになった。そのため、日本と中国では「鬼」の表現のされ方も異なっていると考えられる。中国語母語話者は日本へ留学して来た際、特に日本語の「鬼」を用いた比喩表現に違和感を持つことが多いと思われる。想像上の存在である鬼に対する主観の差異が「鬼の解釈にも差異を生じさせているのであり、日本の「鬼」に対する中国語母語話者の誤解を防ぐためにも、「鬼」の意義差を明確にする必要があろう。

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CiNii 論文 -  日本と中国における「鬼」のイメージの差異について--マインドマップ調査の分析 https://t.co/jHn30ALf7y #CiNii
こんな論文どうですか? 日本と中国における「鬼」のイメージの差異について : マインドマップ調査の分析(佐々木 翔太郎),2010 http://id.CiNii.jp/I22SM

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