著者
尾上 雅信
出版者
岡山大学教育学部
雑誌
岡山大学教育学部研究集録 (ISSN:04714008)
巻号頁・発行日
no.135, pp.147-154, 2007

本稿では、1879年師範学校設置法の成立過程について、下院にその骨子を提案した検討委員会の報告(ポール・ベール報告)の概要と特質、ならびにその報告を受けて行なわれた下院における第一回の審議の概要と結果について考察した。ポール・ベール報告は男女の師範学校の設置を各県に義務づけるとともにその実施方策として各県の初等教育事業に関わる特別税で負担する原則を明確にするものであり、その論議過程では各師範学校に附属周学校の付設を義務づける修正案が提案されたことも強調するものであった。その後の第一回審議では、既に設置されることが決定していた女子師範学校のために、委員会提案の法案が暫定的に可決されたのであった。

言及状況

Twitter (1 users, 1 posts, 0 favorites)

こんな論文どうですか? フランス第三共和政初期の教員養成改革に関する考察(2) -1879年師範学校設置法の成立過程:その2-(尾上 雅信),2007 http://id.CiNii.jp/Jr7SM

収集済み URL リスト