著者
米田 一裕
出版者
岡山実験動物研究会
雑誌
岡山実験動物研究会報
巻号頁・発行日
vol.26, pp.41-44, 2010-05

DNAによる性判別法のミヤマオウムへの利用を目的として、鳥類の性染色体上に存在するCHD(chromo-helicase-DNA binding protein)遺伝子を標的とする2種類のプライマーセットについて検討した。その結果、ミヤマオウムでは、2種類のプライマーセットでDNAの増幅が認められた。しかし、オウム、インコ類においで性判別の報告があるプライマーAの雌雄間で認められる型が異なることから判別ができなかった。一方、ワシ、タカ類のCHD-Wの配列を基に設計されたプライマーBを用いた方法では、ミヤマオウムのW染色体由来の増幅産物のみが検出されることから性判別が可能となった。また、対照として用いたヨウムは、2種類のプライマーセットで性判別が可能であったことから、プライマーBは、他の鳥種でも性判別のできる可能性が示唆された。

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