著者
林 政博
出版者
三重県水産技術センター
雑誌
三重県水産技術センター研究報告 = Bulletin of the Fisheries Research Institute of Mie/ 三重県水産技術センター [編集] (ISSN:09130012)
巻号頁・発行日
no.4, pp.1-12, 1990-10

1.1987年から1988年にかけて三重県の養殖ブリに発生した尾部が上方に弯曲した変形魚(上弯症と呼ぶことにする)を調査した。 2.上弯症魚の発生率(1987)は2才魚が28%、1才魚が9%であったが0才魚では発生がなかった。 3.1987年の上弯症魚の発生時期は出荷毎の資料から6月下旬の短い期間であることがわかった。 4.1987年の上弯症魚の発生率は種苗の入手先によって異なり、地元でモジャコから飼育していたものに比べてある地区から購入した1才魚の方が発生率が高かった。 5.既知の変形魚の原因である脳内の寄生虫や細菌の存在は、上弯症魚に共通しては認められなかった。 6.脊椎骨の異常部位はNo.16-No.19に集中していたが時間の経過とともに異常範囲は拡大し、肥厚、癒着の程度も進行した個体がみられた。 7.正常魚でみるとNo.16-No.19の椎体はその長さと幅が他の個所より大きいので、上弯症魚の発生は生簀内での遊泳と関連があるのではたいかと考えられた。 8.その他の発生要因について推察を行った。

言及状況

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◎魚も骨折します。この鯉は身体の半分が折れたのでしょうね。変形魚と言います。 一般的には外観から背曲がりと言われています。 奇形魚は先天性で、変形魚は後天性が原因です。この状態で成長して生きているなら変形魚だと思います。 【変形魚について】 https://ci.nii.ac.jp/naid/120004558162 追記URLもう一つ忘れてました。 http://miyachiyo-k ...

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