著者
伊藤 幹夫
出版者
慶應義塾経済学会
雑誌
三田学会雑誌 (ISSN:00266760)
巻号頁・発行日
vol.100, no.3, pp.793(211)-813(231), 2007-10

FamaとSamuelsonが提起した市場効率仮説の是非が, 40年にわたる論争の過程を経て, いまだに決着がつかない理由を, (1)効率的市場仮説の理論内容 (2)採用された統計的検証方法 (3)効率的市場仮説論争の科学方法論上の問題の3点から整理する。This study organizes the reasons behind the lack of conclusions following a 40-year course of controversies on the pros and cons of the market efficiency hypothesis proposed by Fama and Samuelson from three points: (1) the theoretical contents of the efficient market hypothesis; (2) statistical methods; and (3) the scientific methodological issues surrounding the efficient market hypothesis debate.論説

言及状況

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この論文面白い。 科学哲学、特にラカトシュの科学計画法に効率的市場仮説を位置づけて、論争の不毛さを指摘している。 ファイナンス論が新規性を維持するためには、おかれているパラダイムを自覚すべき(金曜日) 効率的市場仮説をめぐる論争はなぜ決着しないのか https://t.co/IpzxmtIyeH #CiNii

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