- 著者
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楠葉 隆徳
- 雑誌
- 大阪経大論集 (ISSN:04747909)
- 巻号頁・発行日
- vol.61, no.2, pp.99-112, 2010-07-15
アラビア語文化圏においてユークリッド『原論』の研究者は翻訳のみならず、解説をした。そのような研究者の一人であるアル=トゥースィーの『原論』のアラビア語注釈書に由来するアラビア語文献とサンスクリット訳を比較検討し、伝承を検討した。また証明において辺の上に作図した正方形の位置関係により生じる場合分けの取り扱いが2つの文献において異なることを明らかにした。