著者
齋藤 健治 井上 一彦 渡辺 正和 細谷 聡 井上 伸一
出版者
名古屋学院大学総合研究所
雑誌
名古屋学院大学論集; 医学・健康科学・スポーツ科学篇 = Journal of Nagoya Gakuin University; Medical, Health, and Sports Sciences
巻号頁・発行日
vol.3, no.1, pp.7-18, 2014-09-30

本研究の目的は,速球とカーブ投球時の上肢と体幹の動きの違いについて明らかにすることであった。大学野球選手の手首と上腕,および背部に計測器を装着して,速球とカーブ投球時の関節運動の角速度を計測した。そして,最大角速度とその時刻,およびボールリリース時の角速度を抽出し,両投球間で比較した。その結果,ボールリリース時の前腕回内角速度と肩内旋角速度は速球の方が大きく,それに対して,最大角速度には差はなかった。前腕回内と肩内旋の最大角速度の時刻は,カーブにおいて速球より遅かった。対照的に体幹運動の角速度には,速球とカーブの間で差は見られなかった。これらの結果から,カーブ投球ではボールリリース時に前腕を相対的に回外位に保つため,両投球種間に差が生じること,そして,カーブ投球では,その前腕回外位を保ちやすくするために,肩内旋の角速度を抑える必要があると考えられた。

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加速度センサを用いた速球とカーブ投球時の体幹と上肢の運動分析 ✅前腕回内と肩内旋の最大角速度の時刻は,カーブにおいて速球より遅かった。対照的に体幹運動の角速度には,速球とカーブの間で差は見られなかった。 マエケンが言ってたアレ? https://t.co/VC2Tqld8bu https://t.co/aNH8Lj35eJ

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