著者
柏木 隆雄 Takao KASHIWAGI
出版者
大手前大学
雑誌
大手前大学論集 (ISSN:1882644X)
巻号頁・発行日
no.15, pp.43-65, 2014

昭和初期から30年代後半にいたるまで、抒情詩人として活躍した三好達治の詩業は多くの詩集に窺われるが、詩作の根底に彼が学んだフランス語詩の影響がある。人口に膾炙する彼の『測量船』中、取り分けて有名な「雪」と「甃のうへ」の両詩について分析を試み、「甃のうへ」については、フランス詩とのかかわりで新たな視点を得ようとする。またジュール・ルナールやフランシス・ジャムの詩の読書体験から、三好の詩作に与えた影響を探る。さらにその詩的生涯において特記すべき、福井県三国町での戦中・戦後の生活についても考察を加える。

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CiNii 論文 -  三好達治の詩的空間 : フランス詩との関わりをめぐって https://t.co/2ACmLDst6r #CiNii

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