著者
Bhatte Pallavi
出版者
天理大学地域文化研究センター
雑誌
アゴラ (ISSN:13489631)
巻号頁・発行日
no.7, pp.81-94, 2010

インドとパキスタンの国境沿いのパンジャーブ州発祥のシク(Sikh)教は、カーストを否定する平等主義的な教理をもつ。インドとパキスタンの独立時、シク教徒はインド帰属を選んだが、独立国を求めるシク教徒過激派をインド政府軍が弾圧した1984年の黄金寺院事件など、その歴史的な背景から、シク教徒は「祖国を追われた民」(Diaspora)としてのアイデンティティを持つ。1938年、英国ではコベントリーに最初のシク教徒組織が設立されて以来、ロンドン、バーミンガムなどの大都市ばかりではなく、英国各地に300もの寺院を建築し、42万人以上の教徒が在住している。この発表では、寺院がシク教徒の子弟のための施設としても利用されるなど、宗教的アイデンティティが継承されていることが示された。今そのようなシク教徒勢力は、英国社会にとっても軽視できないほどとなっている。

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