著者
筒井 優介
出版者
関西大学大学院心理学研究科心理臨床学専攻
雑誌
Psychologist : bulletin of the Graduate School of Professional Clinical Psychology, Kansai University = サイコロジスト : 関西大学臨床心理専門職大学院紀要
巻号頁・発行日
no.5, pp.73-81, 2015

本稿は、筆者が"夢PCAGIP"と称したワークの試みを紹介するものである。夢PCAGIPとは、小グループで夢提供者が自身の夢の意味を見出すことを援助するワークであり、PCAGIP法と夢フォーカシングを参考にしている。PCAGIP法は、PCAグループとインシデント・プロセスを組み合わせた事例検討法である。PCAGIP法でテーマとして取り上げられるのは現実に起こっている事例がほとんどであり、現実に起こっていない夢を取り上げた例はない。そこで、筆者はPCAGIP法に夢解釈を応用したグループワークである夢PCAGIPを試みた。本稿では、夢PCAGIPの概要及び実施手順を紹介するとともに、ワークを実践した一例を報告する。さらに、夢をグループで扱う方法をいくつか検討し、夢PCAGIPの特徴について考察する。

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