著者
寺川 裕基
出版者
大阪市医学会
雑誌
大阪市医学会雑誌 (ISSN:03864103)
巻号頁・発行日
no.68, pp.9-18, 2019-12-25

【目的】自殺念慮を適切に評価することは, 自殺予防のために重要である. しかし, 学童期の精神科臨床例における自殺念慮の知見は乏しい. 本研究の目的は, 学童期の精神科臨床例において, 重症度評価を加味して自殺念慮を評価し, その有症率を調査した. また養育者が子どもの自殺念慮の存在を認知しているのかについても評価した. さらに, 近年自殺との関連性が示唆されている自閉スペクトラム症(autism spectrum disorder; ASD)について, これを有する児と有さない児における自殺念慮の違いについて検討した. / 【対象と方法】9歳から15歳の学童期精神科臨床例の128人(ASD児70人, 非ASD児58人)を対象とした....

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