- 著者
-
水野 陽一
- 出版者
- 北九州市立大学法学会
- 雑誌
- 北九州市立大学法政論集 (ISSN:13472631)
- 巻号頁・発行日
- vol.47, no.3, pp.63-97, 2020-03
刑事手続における個人情報保護の必要性について、情報それ自体の価値、情報の取得の拒否についてはもちろん、当該情報を処理、解析して得られる結果の内容についても考慮した判断が行われる必要がある。更に、処理、解析結果を保存、事後的に運用することは、情報の取得それ自体、当該取得情報に対する処理、解析とは別種の侵害を対象者に与えることになることを意識した法的枠組みが設けられる必要がある。