- 著者
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St. Jacques Nicholas
Tobin Samuel
- 出版者
- 日本RPG学研究会
- 雑誌
- RPG学研究 = Japanese Journal of Analog Role-Playing Game Studies (ISSN:24349682)
- 巻号頁・発行日
- no.1, pp.20-27, 2020-09-21
本稿では, テーブル・トーク・ロールプレイング・ゲーム(TRPG)におけるプレイヤーキャラクター(PC)の死を定義し, 様々なTRPGルールブックでPCの死がどのように扱われているかを調査することを考察する. また, PCの死をプレイヤーの行動力と結びつけ, ダウンタイムや, 自分のPCのコントロールが少ない, あるいはPCをコントロールできない他のプレイモードと結びつけている. PCの死が時間の中断, プレイの終了や開始, プレイヤーとPCのつながりの強化や切断によってゲームプレイにどのような影響を与えるかについても考察する. PCの死だけでなく, PCの人生とそれに関連するコントロール, エージェンシー(行為主体性), プレイについての理解を深めることが本稿の分析の目的である.