著者
羽鳥 徳太郎
出版者
東京大学地震研究所
雑誌
東京大学地震研究所彙報 (ISSN:00408972)
巻号頁・発行日
vol.43, no.4, pp.773-782, 1966-03

1965年2月4日05時01分21.8秒(GMT),アリューシャン列島中部に大地震が起こり,これに伴なつた津波は全太平洋に伝播し,北海道では地震後3時間30分して第1波を感じ,全日本太平洋岸で波高20~40cm(平常時の潮位上)の津波が観測された.U.S.C.G.S.の観測報告によれば震央は51.3°N,178.6゜E深さ40km,M=73/4(PAS,BEK)である.日本に伝播した津波について,気象庁,水路部,国土地理院から提供された検潮記録および,地震研究所で観測した宮城江ノ島,八丈島,伊豆大島,千葉県金谷の津波計記録を用い津波の概要を紹介し,二,三の考察を行なつた.

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