著者
黒羽 敏明 渋谷 晟二
出版者
The Japan Society for Analytical Chemistry
雑誌
分析化学 (ISSN:05251931)
巻号頁・発行日
vol.21, no.7, pp.925-929, 1972

クリスタルバイオレットを用いる銅中の微量水銀の抽出吸光光度定量法を検討した.<BR>EDTAを含む銅のアルカリ溶液からジエチルジチオカルバミン酸-トルエン抽出により水銀を分離したのち,ヨウ化カリウム,臭素酸カリウムおよび臭化カリウムを含む硝酸(0.7<I>N</I>)溶液で水銀を逆抽出し,ついでクリスタルバイオレットを加えトルエンで水銀を抽出し光度定量することにより銅中の水銀の定量ができた.<BR>本法を妨害する元素として銀と金があるが,銀はジエチルジチオカルバミン酸ナトリウムの添加量を増すことで,金はジエチルジチオカルバミン酸錯塩としてトルエンで抽出したのち,0.5<I>N</I>の硝酸溶液で洗浄することにより水銀の損失を招くことなく金を除去することができた.<BR>銅2gを採取すれば0.25ppmまでの水銀の定量が可能である.

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こんな論文どうですか? 銅中の微量水銀の吸光光度定量(黒羽 敏明ほか),1972 https://t.co/11zOqaKMC5 クリスタルバイオレットを用いる銅中の微量水銀の抽出吸光光度定量法を検討し…
1 1 https://t.co/TLnFWk1hh4
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