- 著者
 
          - 
             
             芦沢 峻
             
             春山 慣二
             
             長沢 規矩夫
             
             森本 良雄
             
          
 
          
          
          - 出版者
 
          - The Japan Society for Analytical Chemistry
 
          
          
          - 雑誌
 
          - 分析化学 (ISSN:05251931)
 
          
          
          - 巻号頁・発行日
 
          - vol.13, no.1, pp.11-16, 1964 
 
          
          
          
          - 被引用文献数
 
          - 
             
             
             4
             
             
          
        
 
        
        
        ポロニウム(<SUP>210</SUP>Po)を1<I>N</I>硝酸溶液からジチゾン四塩化炭素溶液で抽出後,有機相に濃硝酸を加え,蒸発分解する.硝酸溶液を測定ざら上で蒸発乾固する.ガスフロー比例計数装置またはガイガーミュラー計数装置を用いてアルファー放射能を測定する.ピッチブレンドを標準にして試料中のポロニウムを定量する.ポロニウムの抽出条件を酸性,アルカリ性溶液で検討した.多量の銅,水銀,ビスマス,テルルなどからの抽出法を確立した.塩酸より硝酸,硫酸溶液から抽出するほうがよい.放射能測定効率,抽出率,蒸発乾固などに伴うバラツキを測定した.分析結果の変動係数は10%であり,分析所要時間は2時間である.