- 著者
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釼 実夫
今村 州男
馬場 孝
伊良部 光男
- 出版者
- THE SOCIRETY OF RUBBER SCIENCE AND TECHNOLOGYY, JAPAN
- 雑誌
- 日本ゴム協会誌 (ISSN:0029022X)
- 巻号頁・発行日
- vol.40, no.8, pp.633-635, 1967
各種市販有機ゴム薬品 (酸化防止剤, 加硫促進剤等) をIIR-イオウ加硫系に配合した加硫物 (いずれも<I>l</I>-CaCO<SUB>3</SUB>を含む) と上記薬品を含まないIIR-イオウ, オキシム加硫物 (いずれもHAFを含む) をそれぞれCo-60γ線で照射し, その放射線効果について検討した.この際, 伸長度100%引張応力.引張強さの三者につき照射前後の値を比較検討して, その結果次のことがわかった.<BR>1) IIR加硫物は5×10<SUP>6</SUP>γ~1×10<SUP>7</SUP>γでその性質は急激に低下し, 5×10<SUP>7</SUP>γで粘稠性を帯びて物理的性質の測定は不可能になつた.<BR>2) 伸長度には大きな変化はないが引張強さは線量の増加とともに低下し, 典型的な崩壊型ゴムである.<BR>3) 市販老化防止剤, 加硫促進剤をアンチラッドとして使用してもその効果はまったく認められなかった.