著者
岡本 信照
出版者
日本イスパニヤ学会
雑誌
HISPANICA / HISPÁNICA (ISSN:09107789)
巻号頁・発行日
vol.2012, no.56, pp.1-19, 2012

本稿はアントニオ・デ・ネブリハのラテン語で書かれた著作である『弁明書』(1507?) を通じて彼の言語思想を浮き彫りにしようとするものである。<br>1505年、ネブリハがウルガータ聖書の校訂に従事していたとき、異端審問長官ディエゴ・デ・デサに聖書釈義の原稿を没収された。『弁明書』とは、ネブリハが弁護を依頼する目的でシスネロス枢機卿宛に差し向けた書簡である。そのため、この小冊子には人文主義者としてのネブリハの真意が明確に顕れていると考えられる。この書簡の内容を分析すると、この人文主義者は聖書の原典の言語を重視しており、一種の言語純化論者であったことが明らかとなる。<br>最終的には、彼の『カスティーリャ語文法』(1492) の編纂目的が前述の言語観と同一の源から、いかにして発したかを示す。

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