著者
松浦 誠
出版者
関西病虫害研究会
雑誌
関西病虫害研究会報 (ISSN:03871002)
巻号頁・発行日
vol.18, pp.28-32, 1976

柑橘類の訪花害虫であるコアオハナムグリについて, 成虫の年間の発生消長, 成虫の越冬へ入る時期と越冬後の活動開始期, 越冬後の成虫の死亡時期および孵化時期の異なる幼虫の発育経過について調査を行なった.<BR>本種の成虫は4月下旬より11月上旬まで訪花活動が見られたが, 5月中旬と9月中旬に発生のピークがあり, これらの個体は世代を異にする. 越冬態は通常成虫で, 9月中旬より11月に土中に潜入し, 翌春4月下旬~5月下旬の間に再び地上に現われた. これらの成虫は, 繁殖活動ののち, 7~9月に死亡して, 新世代の成虫と交代する. 6月上旬~7月中旬に孵化した幼虫は3令を経過し, 同年8~10月の間に羽化したが, 室内飼育条件下で12% (5/41) の幼虫が4令に達し, 越冬に入った.

言及状況

外部データベース (DOI)

Twitter (1 users, 1 posts, 0 favorites)

こんな論文どうですか? コアオハナムグリの発生経過(松浦 誠),1976 https://t.co/Am36I1eoVR 柑橘類の訪花害虫であるコアオハナムグリについて, 成虫の年間の発生消長, 成虫の越冬へ入る時期と…

収集済み URL リスト