著者
福田 一義
出版者
公益社団法人 日本アイソトープ協会
雑誌
Radioisotopes (ISSN:00338303)
巻号頁・発行日
vol.49, no.9, pp.433-438, 2000-09-15
被引用文献数
2

ゲルマニウム (Ge) γ線スペクトロメータシステムを用いて, 北海道内で消費される輸入食品の放射能調査を実施した。<BR>1989年から1999年までに採取した480試料の放射性セシウム濃度 (<SUP>137</SUP>Cs+<SUP>134</SUP>Cs) において, 暫定限度 (370Bq/kg) を超えるものはまったく認められず, 441試料 (92%) では1Bq/kg未満のきわあて低いレベルであった。また, 最大値は, 紅茶 (中国産) について, <SUP>137</SUP>Csが62.4Bq/kg, <SUP>134</SUP>Csが3.8Bq/kgであった。<BR><SUP>137</SUP>Cs濃度とセシウム単位の関係から, セシウム単位の値が0.40Bq/g-Kを上回った24試料については, チェルノブイリ原子力発電所事故に由来する寄与を定性的に評価した。また, <SUP>137</SUP>Csとともに<SUP>134</SUP>Csが検出された16試料については, この事故に由来する<SUP>137</SUP>Csの寄与率を算出した。

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