著者
根本 泰行
出版者
国際生命情報科学会
雑誌
国際生命情報科学会誌 (ISSN:13419226)
巻号頁・発行日
vol.34, no.1, pp.75, 2016

故・江本勝博士は、水が記憶している情報を可視化する方法として、1994年に水の氷結結晶写真撮影法を開発し、その後の5年にわたる実験結果をまとめて、1999年に水の氷結結晶写真集『水からの伝言』を出版した。『伝言』の要点は、「水は情報を記憶する可能性がある」というところにある。しかしながら、従来科学においては、「水の情報記憶」について、なかなか認められず、結果として「『水からの伝言』は非科学的である」との批判を受けてきた。ところが過去10年ほどの間に、世界のトップレベルの科学者たちから、「水は情報を記憶する」ということを示唆する証拠が提示されてきている。 ワシントン大学のジェラルド・ポラック博士は、水には固体・液体・気体の他に、「第四の水の相」とでも呼ぶべき特殊な「相」があることを発見した。そして博士は「『第四の水の相』を考慮すると、『水からの伝言』で示されている現象を初めて科学的に説明できる可能性がある」という趣旨の発言をしている。その理由として、博士は以下の2つ―すなわち「水が凍る時、水は必ず『第四の水の相』を通過する」ということと、「『第四の水の相』は、水分子がランダムに動いている従来の液体の水のイメージと異なり、極めて秩序正しい形になっているので、実際に情報を記憶する能力を持っている可能性がある」ということ―を挙げている。 本講演においては、『水からの伝言』について簡単に説明した後に、ポラック博士の『第四の水の相』について、専門外の人にも分かりやすく紹介し、それらの間の関連性について議論する。

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故江本勝さんの水の氷結写真の本が出版されて直ぐ磁気処理した水の氷結写真を撮ってもらった。所見に「非常に綺麗な結晶です」と書いてあった。あの頃(1999年)水は情報を記憶するなんて言ったら「お前はアホか」と言われた時代である。 CiNii 論文 -  水の情報記憶について https://t.co/ToLm9c6kFM
国際生命情報科学会 CiNii 論文 -  水の情報記憶について https://t.co/NZrow5iNnp
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Memory of waterの議論は深掘ると面白そうだぞ #olaf https://t.co/0s4CAA8PL1

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