著者
伊原 久裕
出版者
日本デザイン学会
雑誌
日本デザイン学会研究発表大会概要集
巻号頁・発行日
vol.59, 2012

1950年に日本で翻訳出版されたアイソタイプ絵本『科学の絵本』シリーズ全5冊のうち、“Visual history of mankind”(邦訳名『絵とき人類史』)の3冊は、生前のオットー・ノイラートが携わっていた最後の仕事の1つであり、他の2冊 “If you could see inside”(邦訳名『ものの中がみえたなら』), “I’ll show you how it happens”(邦訳名『それはいったいなぜでしょう』)は、オットーの死後アイソタイプ研究所を引き継いだマリー・ノイラートがその後継続して出版することになる一連の「科学絵本」シリーズ “Wonders of the modern world” の最初の作品であった。マリーの科学絵本シリーズのいくつかは1956年にドイツ語に翻訳されたが、“Visual history of mankind” は日本以外に翻訳紹介されておらず、アイソタイプの世界への影響を知るうえで、日本で出版されたことの意味を考えることは重要な課題であろう。しかし『科学の絵本』シリーズ出版の背景については、まだほとんど知られていない。本発表では、『科学の絵本』シリーズを企画出版した歴史学者、編集者、教育者の吉田悟郎の活動に焦点をあてて、出版に関わる状況を探る。

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