著者
鵜海 敦士 嶺井 大輝 成田 正斗 渡辺 法和 酒川 雄右 竹内 景子 水田 賢司 石垣 崇 真能 敬弘 宇野 晶洋 柴田 幸助
出版者
動物臨床医学会
雑誌
動物臨床医学 (ISSN:13446991)
巻号頁・発行日
vol.29, no.1, pp.14-19, 2020

<p>食後の神経症状を主訴とした,5カ月齢の雄の柴犬が血液検査にてPSSを疑われたため紹介来院した。CT検査を実施したところ,胸腔内の臓器は正常位だったが,腹腔内すべての臓器の左右逆位を認め,さらに,PSSと後大静脈欠損奇静脈連結および脾臓の形態異常も確認された。内臓錯位と後大静脈欠損奇静脈連結を伴うPSSと診断し,短絡血管の段階的な結紮術を実施した。術後,臨床症状や血液検査所見は改善し,術後19カ月経った現在も経過は良好である。犬において,内臓錯位と後大静脈欠損奇静脈連結を伴うPSSを外科的に治療した稀な報告である。</p>

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内臓錯位および後大静脈欠損を伴った門脈体循環シャントの犬の1例 https://t.co/RyP8dBXZ2J

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