著者
菊池誠
雑誌
情報処理学会研究報告ヒューマンコンピュータインタラクション(HCI)
巻号頁・発行日
vol.2007, no.99, 2007-09-28

1920年に発明された最古の電子楽器テルミンは,「本体に触らすに演奏する」というその特異な演奏方法で有名です.一時期ほとんど忘れ去られていた楽器でしたが,世界的には映画「テルミン」をきっかけに,また国内では竹内正実氏の活動によりリバイバルし,今や,学研「大人の科学マガジン」付録にも小型テルミンが登場するほど広く認知されていますその「触らない」インターフェースは,鍵盤や弦がないために,他の楽器とは比べものにならないほどの演奏の自由度を実現しますが,その-万 距離で音程が決まってしまうことから 演奏者の身体の揺れまでが音程に影響するという極めて不自由なものでもあります.この講演では,テルミンという楽器の「自由度と不自由度」の問題を中心こ,テルミンそのものの紹介も含めてお話しします.

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