著者
宮田 信輝 矢野 隆 井門 健太 松本 秀幸
出版者
愛媛県農林水産研究所果樹研究センター
雑誌
愛媛県農林水産研究所果樹研究センター研究報告 (ISSN:18837220)
巻号頁・発行日
no.1, pp.33-42, 2009-03

ブドウ'安芸クイーン'の着色向上技術として、プラスチック製の結束バンドを用いた結果枝基部への簡易結縛処理を検討した。1)結縛処理により、新梢生育は緩慢になり、果粒重は小さくなるものの、果皮色が有意に向上し、Brixは高くなる傾向であった。2)結縛処理の効果は処理時期によって効果に差が見られ、発芽後20〜30日頃に処理することで、その効果を高めることができた。3)結束バンド2本で結縛処理を行うと果粒重を著しく低下させる危険性があることから、結束バンドは3.6mmから4.8mm幅のものを1本で処理すべきであった。4)結縛処理により結縛部が折れやすくなるため、結果枝の棚への誘引は慎重かつ確実に行う必要があった。

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