- 著者
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志賀 典之
- 出版者
- 社団法人情報科学技術協会
- 雑誌
- 情報の科学と技術 (ISSN:09133801)
- 巻号頁・発行日
- vol.64, no.2, pp.60-65, 2014-02-01
オープンソース・ソフトウェアの核心要素であるソースコードの公開,自由な複製・改良・頒布を可能ならしめるのが,ソース・コードの公開をソフトウエアの配布等の条件とするライセンス(著作物利用許諾)である。本稿では,OSSの概念形成の沿革を概観し,排他的独占権である著作権を用いて逆説的にソフトウェアの非排他性の保証を実現しようとしたフリー・ソフトウェア運動及びコピーレフトの概念を概説したのち,OSSライセンスの法的性質,コピーレフトの強度に応じたOSSライセンスの各類型について述べ,近時指摘される実務上の留意点につき示唆を試みる。