1 0 0 0 OA 公事根源

著者
[一条兼良] [著]
巻号頁・発行日
1600

室町時代の宮中を中心とする年中行事とその起源を解説した書。著者は一条兼良(1402-81)とするのが有力。内題、外題ともになく、小口書に「公事根源」と記す。小口の様子からもとは3冊か。漢字の付訓を別行に植字するのが特色。墨書の訓点、朱引き、句点などもある。江戸後期の考証学者市野迷庵(1765-1826)旧蔵で、巻頭に「江戸市野光彦蔵書記」、後見返しに「迷庵」「市野光彦」の印がある。末丁表に「延宝元年癸丑〔1673〕十二月二十日読之/中山日意」、裏に「一書ハ中山日意上人の御所持故あつて不佞か蔵書となる」、後見返しに「狂□/残風蔵」の墨書、また、末丁裏に「笙哥亭」の印記がある。