著者
アン サンヒョン ソン ミンギュ キム ソンウン アン スンチャン リュウ チャンス イー ウルスン イー スンホン
出版者
国際生命情報科学会
雑誌
Journal of International Society of Life Information Science (ISSN:13419226)
巻号頁・発行日
vol.23, no.1, pp.169-173, 2005-03-01

本研究院で開発した気修練法である脳呼吸の修練過程で通常、知覚しにくい対象についての情報を得る現象が認められた。これをHSP(Heightened Sensory Perception)と名づけた。HSPは、体感覚訓練に基づきその能力が開発されるという点から、これまでのESP(Extrasensory Perception)とはまったく異なる概念である。本稿は、第一に、1998年以降、HSP能力を証明するために行われたデモンストレーションの状況と結果をまとめたものだ。第二に、HSPの科学の最前線に向けて試みた脳波の測定とfMRI実験について盛り込んでいる。実験では被験者は目を隠したままモニターにランダムに現れる刺激(色、形)を透視し、統制実験では目を開いたまま同じ条件の実験を行った。HSP状態で脳の特定の部分が活性することが認められ、アルファ波とガンマ波の時間、空間的な変化を観察した。最後に、実験の分析にあたって提起された課題について簡単な議論を行った。