著者
仲 秀和 ナカ ヒデカズ Hidekazu NAKA
雑誌
大阪樟蔭女子大学人間科学研究紀要
巻号頁・発行日
vol.3, pp.194-204, 2004-01-31

平成六年以降の研究は、『こゝろ』論争の余波を受けた論が多い。遺書の公表、静の他者性、現在の「私」、などの問題を巡って考察されている論が中心となっている。文化的、風俗的、精神史的な背景を『こゝろ』の背後に詳しくさぐることで、作品の読み変えが可能であろう。