著者
三上 啓太
出版者
Waseda University
巻号頁・発行日
2004

WWWには膨大な情報が溢れており、Vernoはそのリソースを有効に活用するための手段である、全文検索システムの一つである。Vernoは「プログラマブルな検索エンジン」をコンセプトとし、Schemeを元にした検索クエリ言語により高度な検索を可能としている。しかし、クエリの自由度が高い反面、クエリが複雑かつ大規模になってしまうという問題を抱えていた。そこで、本研究ではPrologの記述性の高さに着目し、処理系の性能測定と、Prologをベースとした検索言語「Verno-SP」の設計・実装を行った。Verno-SPの実装においては、Prologの内部DB以外に、外部のシステムも利用するが、本研究では、これら外部システムも、内部DB同様に扱えるという「データの単一ビュー」を実現した。この結果、検索クエリが大幅に簡易化・短縮化され、また実行速度面においても優れた性能を示した。