著者
三村 寛一 / 野中 耕次 / 安部 惠子
雑誌
大阪経大論集 (ISSN:04747909)
巻号頁・発行日
vol.58, no.2, pp.9-20, 2007-07-16

23~68歳の初マラソンに挑戦する一般市民ランナーを対象にホノルルマラソンレース中の心拍数変動、レース前後の体重ならびに自覚的疲労感を測定した。参加した38名全員が無事完走することができ、レースタイムの平均は男性が5.4±1.3時間、女性が5.7±0.7時間であった。レース中の心拍数は対象者により様々な変動を示した。また、体重は男女ともレース後に有意な減少が認められた。疲労自覚症状の訴え率はII群を除き、レース後に上昇することが認められた。以上により、マラソンは各自の適切なペースを維持することにより初心者でも完走することが可能であり、健康を維持するための適切な運動であることが明らかになった。