著者
垣野 義昭 谷口 博之 安井 誠 上杉 憲一
出版者
公益社団法人精密工学会
雑誌
精密機械 (ISSN:03743543)
巻号頁・発行日
vol.48, no.2, pp.239-244, 1982-02-05
被引用文献数
3

工作機械の真直度誤差と直線運動誤差を測定する方法について研究した結果, 次のことがわかった.1)形状誤差の既知なストレートエッジマスタを5つの電気マイクロメータピックアップでトレースすることにより, 直線運動誤差の5つの成分を同時に精度良く測定することができる.2)ストレートエッジマスタの形状誤差が未知な場合には, 3点法による測定とデータ処理を行えば, ストレートエッジマスタの形状誤差と直線運動誤差を同時に精度良く測定できる.ただしこり場合には9個のピックアップを必要とする.3)測定した立てフライス盤については加工精度に直接関係する真直度誤差は500mmの測定範囲で3μmと小さかったが, 姿勢の変化は80μm/mと大きかった.