著者
並木 健悟
出版者
公益社団法人 日本農芸化学会
雑誌
化学と生物 (ISSN:0453073X)
巻号頁・発行日
vol.58, no.1, pp.64-67, 2020-01-01 (Released:2021-01-01)
参考文献数
7

本研究は,日本農芸化学会2019年度大会(開催地:東京農業大学)での「ジュニア農芸化学会」において発表されたものである.「アリと蚊を共存させると蚊が死ぬ」ことを発表者が偶然見つけたことから本研究は始まった.長期にわたる観察,分析実験を繰り返し,ヒトスジシマカに致死的な影響を与えるクロクサアリの分泌ガスの成分を明らかにした.クロクサアリの放つ強力なガスの詳細解析は防蚊剤の開発につながる可能性が期待できる.