著者
鉄矢 悦朗 中井 初実 小林 健一郎
出版者
日本デザイン学会
雑誌
日本デザイン学会研究発表大会概要集
巻号頁・発行日
vol.54, pp.B11, 2007

本稿は、東京学芸大学の学生有志(美術・美術教育を学ぶ学生)が、後輩へ参加の機会を引き継ぎながら200km 以上離れた場所で開催されている「掛川ひかりのオブジェ展」とその関連の「工作教室」に参画してきた3年間の活動の中から、デザイントレーニングの可能性を考察したものである。 掛川ひかりのオブジェ展は、静岡県の掛川駅北口から掛川城に延びる道路(歩車道境界の植栽枡などを使って)両側を会場に開催される。期間は、おおむね12 月1週目から1月の3週目程度の2ヶ月弱である。参加者は年々増えていると聞く。主催は、好きです!かけがわのまち実行委員会。掛川おかみさん会、掛川市役所、NPOスローライフ掛川など多様な顔ぶれで構成。作品は、すべて出品者が搬入し、撤収していく。来訪者の人気投票で大賞は決まる。出品者は、個人、親子、小学校のクラス、中・高校の美術部、静岡芸術文化大学のサークル、地元建築家のグループ、地元企業の有志など様々である。