著者
武田 圭史 水谷 正慶 中井 研
雑誌
コンピュータセキュリティシンポジウム2009 (CSS2009) 論文集
巻号頁・発行日
vol.2009, pp.1-6, 2011-10-12

IP バージョン 4(IPv4) アドレスの枯渇に伴い今後IP バージョン 6(IPv6) の導入が進むと予想されるが,大規模かつオープンなネットワークにおいて異なるネットワークプロトコルが導入にされることにより新たなセキュリティリスクが顕在化することが考えられる.本分析では IPv6 を広く組織等において導入する際に予想されるセキュリティ環境の変化及び従来のセキュリティ機能の実装に関する課題について調査しそのリスクについて整理した.IPv4/v6 のデュアルスタック化による脆弱性暴露機会の増大や,ファイアウォールやウイルス対策ソフトウェア等における IPv6 に関する運用機能の提供が十分とは言えないなどの課題について述べる.