著者
中尾 彩子
出版者
修紅短期大学
雑誌
修紅短期大学紀要 (ISSN:13498002)
巻号頁・発行日
vol.42, pp.27-36, 2022-03-01 (Released:2022-08-31)

園内研修を実施するには、厚生労働省が示した①日常的・継続的であること、②対話を通した学びで あること、③目の前の実際の子どもの姿をもとにしていることの3つを満たすことが適切であると考え る。上記3つを満たす園内研修を行う方法として、ウェアラブルカメラを用いた研修方法を考案した。 各学年の保育士がウェアラブルカメラを装着し撮影した映像を、筆者がエピソードをもとに抽出・編集 し、その映像を視聴することで振り返りを行う研修会を計3回行った。そして研修を基に改善意図のあ る保育実践を立案・実施し、その様子を撮影した映像視聴による研修を行った。それらの研修を通して、 他学年の保育実践と子どもの姿の共有ができ、相互理解によって得た知見をもとに保育実践の向上に取 り組むことができた。また、園内研修におけるウェアラブルカメラの有効性と課題を確認した。