著者
植木 弘一 上屋敷 繁樹 染谷 忠男 吉岡 信也 中嶋 康仁 西田 慎一
出版者
一般社団法人 日本体外循環技術医学会
雑誌
体外循環技術 (ISSN:09122664)
巻号頁・発行日
vol.28, no.1, pp.27-30, 2001

IABP施行時の下肢虚血や血管侵襲を防ぐために,細径化されたバルーンカテーテルと駆動装置の整合性を検討した。XEMEX,Datascope,アローの3社から市販されている8Fr40ccのバルーンをKAAT-2プラス,system97,XEMEX907,XEMEX908,BP-1,H-8000の各駆動装置を使用し,心拍数60bpm,120bpmの擬似心電図波形によりバルーンカテーテルを実験用モック内で駆動させ,拡張スピード,収縮スピード,駆動中のバルーン内容量を測定した。その結果は,バルーン拡張時KAAT-2プラスにおいてすべてのバルーンでスピードが劣る結果となり,XEMEX908で速い結果となった。バルーン収縮時でもKAAT-2でスピードが劣る結果となりSYSTEM97で速い結果となった。駆動中のバルーン内容量ではKAAT-2プラスで全てのバルーンで不完全膨張現象が見られ,System97,XEMEX908,BP-1で過膨張が確認できた。これらの結果よりバルーンカテーテルと,駆動装置の整合性を理解した上で使用する必要があると考えられた。
著者
吉岡 信也 西田 慎一 植木 弘一 中嶋 康仁 上屋敷 繁樹 染谷 忠男
出版者
一般社団法人 日本体外循環技術医学会
雑誌
体外循環技術 (ISSN:09122664)
巻号頁・発行日
vol.24, no.3, pp.42-45, 1998

要旨ローラーポンプの欠点であるポンプヘッドのすり潰しによる溶血の発生や,不慮の回路閉塞による回路内の異常高圧の発生などを解消するため開発された,Better Header(ポンプinlet部からoutlet部にPressure relief valveを取り付けてある)を,安全性,機能性および溶血発生について実験的に評価した。その結果,ローラーポンプ駆動中に送血チューブをクランプしても異常高圧を発生することはなく,プレッシャーリリーフバルブの精度も信頼できるものであった。溶血の発生量が,通常のオクルージョン法より少ない結果であったノンオクルーシブオクルージョン(ボンブヘッドをルーズにかつバックフローが10%以下に設定する)は,Better Headerを使用することによって簡便に設定することができた。以上のことから,Better Headerはローラポンプによる体外循環の安全性を高め,溶血の発生を軽減できた。