著者
中村 小市
出版者
財団法人 日本消化器病学会
雑誌
日本消化器病学会雑誌
巻号頁・発行日
vol.12, no.11, pp.1911-1921, 1937

家兎ニ植物性神經毒、「ゼクレチン」或ハ食餌投與ニヨリテ其膵臟外分泌機能ヲ變化セシメ、次イデ輸膵管内「オレフ」油注入ニヨル急性膵臟壊死ヲ惹起セシメタルモノニ就テ、肝臟ノ「ガラクトーゼ」處理機能ヲ檢索セシニ、「ピロカルピン」、「ゼクレチン」ヲ注射シタルモノニアリテハ肝臟ノ該機能ハ高度ノ障碍ヲ蒙リ、「アトロピン」使用時ハ之ニ次グ。而シテ豫メ「アドレナリン」及ビ食餌投與後ノモノニ於テハ、急性膵臟壊死ニヨル肝臟ノ該機能障碍ハ寧ロ輕減セラルヽヲ見タリ。