著者
串田 寿昭
出版者
日本獣医学会
雑誌
日本獣医学雑誌 (ISSN:00215295)
巻号頁・発行日
vol.41, no.1, pp.p77-81, 1979-02

Trichophyton rubrumによる犬のringwormについては, さきに, 飼主の"みずむし"から感染したと考えられる症例を, わが国における最初の記載として報告したが, 今回, それと同様にやはり飼主から感染したと思われるプードルの症例を経験したので, 第2例目として追加報告する. 犬の病巣はトリミングされた腰背部に限局し, 紅斑, 落屑, 脱毛がみられた. 飼主は同菌による多年にわたる"みずむし"をもっており, 夜間犬と一緒に寝る習慣があった.