著者
中西恒夫 久住憲嗣 福田晃
雑誌
研究報告組込みシステム(EMB)
巻号頁・発行日
vol.2013-EMB-28, no.9, pp.1-6, 2013-03-06

XDDP4SPLは,派生開発の中で現有ソフトウェア資産に関する理解を深め,コア資産の新規開発や現有ソフトウェアからの発掘を進め,コア資産の蓄積を進め,プロダクトライン開発に漸次的に移行するべく提唱された開発プロセスである。その過程においては,ソフトウェアプロダクトラインのパラダイムに基づく開発と派生開発による開発が併走し,現有ソフトウェア資産については,プロダクトライン全体の中での位置づけが定まっている部分とそうでない部分,コア資産として管理される部分とそうでない部分とが併存するため,プロダクトライン開発への移行,コア資産の蓄積の現況の把握が欠かせない。この目的のため,現有ソフトウェア資産の理解の深化にあわせて,徐々にトレーサビリティ管理の詳細度を向上できる,階層化トレーサビリティマトリックスの記法,ならびにフィーチャモデルの変化に伴う更新の方法を述べる。
著者
周天宇 中西恒夫 久住憲嗣 福田晃
雑誌
研究報告組込みシステム(EMB)
巻号頁・発行日
vol.2013-EMB-28, no.5, pp.1-6, 2013-03-06

GPSならびにQZSSによる測位の精度を向上させるべく,捕捉した衛星の中から実際に測位に用いる衛星を選択するアルゴリズムを提案する。提案アルゴリズムは捕捉した衛星の中から仰角が1番目と2番目に大きい2機,ならびに仰角が近く,方位角が90°ずつ均等に空いている4機,計6機を選び出す。提案アルゴリズム「ファジイ6機衛星群選択アルゴリズム」は,既存のファジイ4機衛星群選択アルゴリズムの拡張である。開空条件の良い場所でも悪い場所でも,測位精度を示すGDOPが同アルゴリズムよりも良い値を示した。また,QZSSを併用する場合としない場合とでは,併用する場合のほうがGDOPが良くなることも確認された。