著者
井下田 久幸
出版者
社団法人情報科学技術協会
雑誌
情報の科学と技術 (ISSN:09133801)
巻号頁・発行日
vol.52, no.8, pp.410-417, 2002-08-01

XMLと並んで有望かつ実用的な規格にXSLTがある。XSLTは,企業間におけるデータ交換において,微妙に異なる語彙やデータ構造の違いを吸収することができる変換の機能を有している。しかし実際のユーザーの環境では,さらに柔軟な変換機能や,より高速な変換を必要とする局面もあり,必ずしもXSLTが全ての解決策とはなっていない。XMLの利点と短所をよく理解して活用していくことが重要である。またXMLの本質は,人間を介在せずシステム間で直接データ交換を行うことにある。そのためXMLをプログラムで操作できるためのインターフェイスも,XMLを実用的に利用する上で重要なポイントになっている。