著者
富川 久美子 京都創成大学経営情報学部 Kyoto Sosei University School of Management and Business Administration
雑誌
京都創成大学紀要 = Kyoto Sosei University review
巻号頁・発行日
vol.8, no.2, pp.125-134, 2008-03-31

福知山市には、短期間の催しで多くの観光者が集まるが、通年型の観光施設も多数存在する。これらの観光施設における利用者の増大を図ることが福知山市の観光振興に繋がる。しかし、これまで市内の観光施設では利用の実態調査がなされてこなかった。本研究では、福知山城において調査を実施し、観光者の特性や観光行動を明らかにした。その結果、旅行の通過地として福知山城を訪問する者が多いが、訪問後は城を高く評価することなどが明らかになった。福知山市の観光振興には、北近畿内での福知山城のPR 強化や、希少性を生かした城づくり、また観光情報の拡充が対策として挙げられ、それによって観光者の回遊行動を促し、滞在時間の延長を図る必要がある。