著者
伊藤 賢志 中西 寛 氏平 祐輔
出版者
公益社団法人 日本アイソトープ協会
雑誌
RADIOISOTOPES (ISSN:00338303)
巻号頁・発行日
vol.47, no.3, pp.206-211, 1998-03-15 (Released:2010-09-07)
参考文献数
16

ortho-positronium (o-Ps) の量子半径, Rps, を仮定して得られたo-Psの消滅寿命と~1nm以上の空孔の大きさとの新しい相関式を提案した。ナノメートルレベルの空間におけるo-Psの寿命, τhole (=1/λhole) は, 真空で消滅する固有寿命 (140ns) とバルク界面から浸出した厚さ△Rの電子層中の反平行スピンの電子とのピックオフ反応による寿命との分配によって, 以下のように決まると仮定した。λholo= {λR2γ=2 [1-R/R+ΔR+1/2πsin (2πR/R+ΔR) ] (f (R0)λ3γf (R) +λRα2γ (1-f (R) ) (f (R>0)ここで, λ3γ=1/140, Ra=RPs-ΔR, f (R) = (R-Ra/R+ΔR) bである。