- 著者
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吉田 将雄
角嶋 直美
籔内 洋平
滝沢 耕平
川田 登
島田 清太郎
木村 英憲
佐藤 辰宣
塩月 一生
髙田 和典
岸田 圭弘
今井 健一郎
伊藤 紗代
堀田 欣一
小野 裕之
- 出版者
- 医学書院
- 巻号頁・発行日
- pp.622-629, 2020-05-24
●「考える内視鏡診断」のポイント・十二指腸は部位によって背景粘膜の構造が異なることを認識する.・隆起表面の大部分が周囲と同様の非腫瘍粘膜に被覆されており,粘膜下腫瘍(SMT)様隆起の形態を呈することを確認する.・通常観察では,SMT様隆起の辺縁の性状,病変のサイズ,色調,陥凹の有無,陥凹の境界,びらん・潰瘍形成の有無,単発・多発,病変の硬さ・可動性について観察する.・通常観察において粘膜表面に変化がみられた場合には,拡大内視鏡観察を行い,病変表面の腺管構造と血管構造を観察する.・超音波内視鏡検査(EUS)では,病変の存在する層,周囲の層構造との連続性,病変の境界,病変内部のエコーレベルや性状について評価する.