著者
靏 浩二 兼田 健佑 湯浅 翔太
出版者
独立行政法人 国立高等専門学校機構 大分工業高等専門学校
雑誌
大分工業高等専門学校紀要 (ISSN:13460781)
巻号頁・発行日
vol.47, pp.19-24, 2010-11-15 (Released:2018-02-28)
参考文献数
14

RFIDは,RFタグとリーダライタ間でデータ転送を行うことにより、物流における商品の在庫管理や製造現場での工程管理などの業務効率化に利用されている.しかし,RFタグの位置情報を取得することはできない.そこで本研究では,パッシブ型RFタグと,アクティブ型RFタグの2種類のRFIDを用いて,それぞれの電磁界強度によるRFタグの位置推定技術の開発を行った.パッシブ型RFタグでは,円偏波と直線偏波の2種類のアンテナを用い,各アンテナの電波の出力レベルに対する最大通信距離を求め、アクティブ型RFタグでは,受信信号強度と通信距離の測定を行った.そして,三辺測量法を用いた位置推定を行い,パッシブ型で0.9m,アクティブ型で0.6mの誤差内でRFタグ位置を特定できることを明らかにした.