著者
内海哲史 SalahuddinMuhammadSalimZabir 加藤靖
雑誌
研究報告コンピュータセキュリティ(CSEC)
巻号頁・発行日
vol.2012, no.9, pp.1-7, 2012-12-07

2012 年 10 月 PC 遠隔操作事件が発覚し,それに伴う冤罪も明らかになった.今回のような犯罪の場合でも,犯行者のホストの真の IP アドレスが分かれば,真犯人を特定できる可能性が高い.本稿では,(1) コネクション開始時, TCP のように 3 ウェイ・ハンドシェーキングを必ず行うこと, (2) OS のカーネルは (1) をチェックすること, (3) 受け取ったデータパケットに対して必ず確認応答を返すこと, (4) OS のカーネルは (3) をチェックすること, (5) 身に覚えのない確認応答を受け取ったホストは警告パケットを必ず返すこと,を提案し, IP レベルでのなりすましのできない安全なインターネットの実現を目指す.