- 著者
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前川 佳幹
上野 史
北島 瑛貴
高玉 圭樹
- 出版者
- 一般社団法人 人工知能学会
- 雑誌
- 人工知能学会全国大会論文集
- 巻号頁・発行日
- vol.2019, pp.3P4J703, 2019
<p>人間社会において,各個人が合意形成するため数値的・心理的ギャップ補填に基づく思いやりに焦点を当て,その効果を異文化体験ゲームバルンガ上で検証する.バルンガでは,プレイヤーどうしで密なコミュニケーションをとることは困難でありながら,全員で勝者を決定しない限りゲームが進行しない.本研究では,このバルンガに喜怒哀驚の4種類の感情表現を可能にするジェスチャー札を導入し,ギャップの認知によるギャップ補填,思いやりを促す.ジェスチャー札があるバルンガとないバルンガを用いた被験者実験の結果から,(1) ジェスチャー札の使用によって各プレイヤーがギャップを認知したこと,(2) ギャップの認知が,プレイヤーが集団に適応し,合意の形成に効果的であることが明らかになった.</p>