著者
加藤善也 北上 義一
雑誌
情報処理学会研究報告ヒューマンコンピュータインタラクション(HCI)
巻号頁・発行日
vol.1995, no.42(1995-HI-060), pp.17-24, 1995-05-17

複合入力処理による携帯型キーボードについての実験結果を述べる。従来はこのようなコード打鍵的な操作については、新たな配列を覚えるのが大変であるとか、操作性が悪い、あるいは入力スピードが劣る、との評価を受けていた。したがって、パーム型キーボードは、覚えやすく打ちやすいキーボードの実現のために、子母音を15キーに絞り込み、母音ゾーンと子音ゾーンを分離、さらに日本語のルールを組み込むことで入力効率を向上させる実験を試みた。本稿では、片手主体で操作できる実験キーボードの設計概念を紹介するとともに、実際に試作した実験用キーボードを使用して取得した評価結果を示す。