著者
岡村 吉隆 奥田 豊子 Yoshitaka Okamura Toyoko Okuda 千里金蘭大学 生活科学部 食物栄養学科 大阪教育大学 教育学部 生活環境講座
巻号頁・発行日
vol.5, pp.1-14,

睡眠時無呼吸症候群は肥満を伴うことはよく知られている。治療の第一選択肢は経鼻的持続気道陽圧療法であるが対症療法である。したがって、長年使用する必要がある。多くの日本の睡眠時無呼吸症候群患者は重症度が同程度にもかかわらず白色人種の睡眠時無呼吸症候群患者ほどの肥満ではない。それは、日本人では肥満に加えて顔面軸角(FX : facial axis)が睡眠時無呼吸症候群に影響されやすいための因子である可能性がある。すなわち、日本人の側頭蓋計測においては白色人種に比べて顔面軸角が狭いことが要因と考えられる。
著者
國井 哲義 Tetsuyoshi Kunii 千里金蘭大学 生活科学部 食物栄養学科
出版者
千里金蘭大学
雑誌
千里金蘭大学紀要 (ISSN:13496859)
巻号頁・発行日
pp.23-34, 2009

フィジーには、先住フィジー人とインド人の深刻な民族対立の問題がある。その対立を背景に、1987年から現在まで4回のクーデターと1回の軍の反乱があり、09年の現在も軍事暫定政権が権力を掌握したままである。対立の第一の原因と考えられるのが、マタンガリ・システムと呼ばれる土地所有制度である。本稿は現地でのフィールドワークをもとに、入手できたさまざまな資料を用いて、土地問題と民族対立の歴史と現状、さらに今後の展望を論じたものである。