著者
金城 賢 吉元 寛 琉球農業試験場名護支場
出版者
沖縄農業研究会
雑誌
沖縄農業 (ISSN:13441477)
巻号頁・発行日
vol.2, no.1, pp.38-39, 1963-05

(1)有効茎数 第3表第2図61/60年期62/61年期の結果によると標準区より催芽苗区は茎数が多く苗令数が有効茎数に及ぼす影響は判然としない。(2)茎長ブリックス 苗令1.5枚、2枚区は標準区より10糎以上高く催芽処理の効果が稍あらわれておりブリックスは苗令数の多い程上昇する傾向である。(3)蔗茎重量 標準区に比し催芽処理苗区は極めて高率の増収を示し苗令2枚区は44.8%苗令1.5枚区41.5%苗令2.5枚区30.1%苗令1枚区21.4%苗令3枚区19.5%の順位で苗令2枚を頂点として苗令数が多くなれば蔗茎重量は逐次減収する傾向にある。(4)第3表の結果61/60年期に対して62/61年期が茎数茎長ブリックス蔗茎重量と低下した原因は61年9月14日の台風18号と10月2日の台風23号の被害が生育後期の甘蔗の回復に影響し減収したものと思われる。実験結果から見ると保温催芽苗利用による春植甘蔗の増収法試験は国頭礫層地帯では増収効果が明らかである。実験の範囲内では苗令2枚区が最も催芽効果が大きく苗令1.5枚区はこれに次いでいる。春先の定植当時は低温で且つ日照時間が少い為5粍及至10粍程度の降雨量があれば苗令1枚区苗令1.5枚区苗令2枚区は植傷み障害は殆んど表はれないので定植時の最も完全な苗令数は1枚~2枚が限度と思われた。